松きのことは
広島県世羅町で 20 数年の年月をかけて開発された「松きのこ」は、きのこの人工栽培を研究する途中で生まれた、シイタケの仲間のきのこです。ある種菌の一年物、三年物、五年物、七年物、十年物、十二年物のなかに少しずつシイタケ菌を加え、そこから優良選別を何度も繰り返すことで歳月を費やして生まれました。松きのこは松茸のような見た目と食感でここ数年で少しずつ認知されはじめていますが、現状ではシイタケの 400 分の 1 ほどの収穫量しかないため、フレッシュな状態で産地以外の市場に出回ることが少ない希少価値の高いきのこです。
弊社が栽培している松きのこは、世羅町で培養された菌床を株分けし茨城県行方市「ラポッポなめがたファーマーズビレッジ」と実施している『AGRI PROJECT』の一環として、ソーラーパワーパネルを設置したリーファーコンテナを使用しています。温度・湿度管理など栽培に必要となる電力はすべて太陽光発電でまかない、環境に配慮すると同時に食の安心・安全という観点のもと、衛生管理・温度と室温の管理を徹底し栽培に取り組んでおります。軸が太くシャキシャキとした食感は松茸を彷彿とさせるかみごたえで、煮ても焼いても損なわれることはありません。また肉厚な傘からは芳醇な香りと旨みが味わえます。
特筆すべきは栄養素。きのこ類に多く含まれ免疫力強化やコレステロール値上昇抑制に効果があるという β-グルカンがシイタケの約 3.5 倍、葉酸はシイタケの 1.4 倍、食物繊維はレタスの 4 倍です。またエネルギー代謝を助け疲労回復の素になるビタミン B 群も豊富です。近年、ビタミン B 群の一つである葉酸が不足することにより、妊娠中の女性に貧血などの健康へのさまざまな影響があることが明らかになっています。美容や健康志向をお持ちの方は勿論ですが、妊活やプレママ・マタママにも強い味方です。